何とかまとめよう・・・

遅れながらSEED DESTINYの感想です。今回はこの一言に突きます。最悪な終わり方だ。ルナマリアの迷いは良し。シンとアスランのある種の因縁もまあ多めに見れます。ですが、レイとキラの戦闘には納得いかないです。何ですか、あのあっさりとしたレイの変貌は!?キラに一言いわれて迷いが生じるにしてもカラミが不自然すぎます!まあこれは総集編を前作の4割り増ししたつけですな。後不自然なのがキラのメサイア突入。ミーティア装備のはずなのに脱出時には外しているし、あそこで議長に銃を向ける必要があるのかと。総集編がなければカガリのデスティニープラン拒否演説もはっきりしたものになるんですよね。だから前回の話でなぜあんな戦闘を始めたのか分かりにくいところがあるんです。今回は埋め合わせのごとく殺すというものがなかっただけいいでしょう。脱出前にタリアの「この人の魂は私が連れて行く」というのはファースト世代なら納得のセリフだと思います。
にしても哀れすぎるのが主人公のシン。キラ達に出番を取られるわ、結局まっすぐな性格が災いして主人公だというのが忘れ去られ、デスティニーも中破。今回の話は結局何が言いたかったんだろうと思います。前作はまだ分かるほうです。実際に起こりえる問題ですからね。まあ最後に気を失ったシンにステラをあわせたのは一種の救いかと思います。ステラの「昨日をもらったの。だからまた明日(一部省略)」はエクステンデッドの生態CPUではなくステラ・ルーシェという一人の少女として捉えていたからこそのセリフといえます。その意味がきちんと理解された描写があればシンも戦争の呪縛から解き放てたのですが…

全体を見て今回はなぜ闘うのかが不透明すぎます。作画のクオリティに関係なく見れば全体的な評価としてはファースト以下だろうと(見てはいないが…)。富野監督も最初は結構叩かれたそうなんですが、何度も見返すことできちんと理解できるんです。だからΖの最終回での精神崩壊の意味が分かる人はかっこいいとは思わないんです。実際自分もかっこいいとは思いません。怒りに任せた代償という悲しいものなんです。それを考えるとCGを使った近年のアニメのシナリオでは最悪の一言です。これでまた次回作やるといったらファンは反発しますよ。