一通り見ていたから

 仮面ライダーキバのまとめ感想的なものを書こうと思います。個人感入っていますがそれでもよろしければどうぞ。


 とりあえず、最終回を見た感想ですが、オチがひでぇという一言に尽きます。まあファイズのようになんか後味が悪いまま終わるというのはなかったのでよかったのですが。まあ解釈の仕方によっては本編1話に戻るように受け継がれていくものがあるというのならありだろうけど、何で打ち切りEDっぽいんだろう…

 ではまとめにいきましょう。まず、今回の問題点から。今回の場合基本コンセプトが過去編だけ完結していて、現代編がふらふらしていたなぁという感想です。まあ渡の設定がハーフファンガイアですから過去編が昼ドラみたいになるのはまあ分かります。けど、現代編でも昼ドラを引きずるってどうよ?って感じでした。実際渡は成長しているのに、その部分が時間や演出の都合上はっきりと分からないんですよね。だからプラマイゼロに見えてしまってないかなぁと見てて感じました。あと、仮面ライダーって基本コンセプトは子供がみる特撮番組なのになんで日曜の朝からあんなドロドロの展開にしたんだろう、あの人…それから中盤以降エンペラーフォームだけで進めたのが痛かったなぁって感じですね。せっかくフォームコンセプトをクウガと同じ4フォームがあったのに、それがなかったかのようにピンチになる→タツロット登場でエンペラーフォームだから見せ方としてどうなの?って感じで。一応一通り見ていた人間として今回玩具促販に走りすぎて恒例のハイパーバトルDVDくらいしか出番がないってのは…電王と違う意味でスタッフ・高岩さん泣かせだと思います。あとせっかく戦闘用にも使える恒例のEDが実質「destiny's play(キバのテーマ)」「invidual-sistem(イクサのテーマ)」「supernova(エンペラーフォームのテーマ)」「fight for justith(ライジングイクサのテーマ)」「Root the king(サガのテーマ)」で、「shout in the moonlighit(ガルルフォームのテーマ)」「inosent trap(バッシャーフォームのテーマ)」のありがたみがないのが…あと、実にアルバムに入っていた「syirent shout(ドッガフォームのテーマ)」が本編お蔵入りなのは完全にアウトだと思います。あれだけ本編と平行してレコーディングしたのに…もったいない…

 次に良かった点ですが、井上脚本らしく仕上がっていたのはまあ当然として、やっぱり戦闘シーンは結構役者が体当たりでしていて危険な部分のみスーツアクターの代役だから動きとしては見ごたえありましたので、初期のアクション重視のスタンスは守ってくれたのは評価できます。中にはそのスタンスがテコ入れで悪いほうに変わったりする場合も多いですからね。

 総称するとやっぱり電王の爆発的人気を受けた後だっただけに苦戦を強いられたと思います。おそらく似たような経緯を持つ作品って後は同じ井上脚本のアギトくらいでしょうか。アギトはまあ本編中に各ライダーがきちんと主人公として描かれていた分良いのでしょうが、キバは逆に主役が回りに喰われた印象がありますね。

 来週からは10周年記念のライダー・ディケイドがスタート。こちらは渡役の瀬戸君が継続して登場だけど、世界観的にみてディケイド世界の紅渡なのか、キバ世界の紅渡なのかが問題だ。まあ同一存在だろうな。