特撮感想

侍戦隊シンケンジャー

 ダイテンクウ初登場は見ていないので第1クール最後の前後編のみ。
 前半で「切り札は四葉家に伝わる文字を使う丈瑠」というのをあらわすと同時に丈留が一人で戦い続けようとしただけの強さと殿としての重責を描き、後半は爺から言葉少ないながらも語られた丈瑠のシンケンジャー召集前の覚悟と茉子が見抜いた「四葉家当主としての重責」を描き、家出をした丈瑠が亡くなった父からの言葉を元に本当の意味で命を預かる覚悟を決めるという話。どちらもアクションシーンは格好よすぎる。もう見せ方がこれ以上ないくらいやってくれてすごく心打たれました。そしてテンクウシンケンオーへの合体は流之介の案だからもうネタなのに本当に合体しちゃうから困る。丈瑠の「初めてお前に感心したぞ」はひどいが伝統芸能を継いでいる流之介が受け継いだものを今の形にアレンジするというのはうまいとは思うが、あれアクターさんめちゃくちゃ大変だろ。まあアルティメットダイボウケンやエンジンオーG12とかやった東映特撮スタッフだからしょうがない。

仮面ライダーディケイド

 こっちはきちんと見てたりする。
 アギト篇後編は本当の意味で士とユウスケが相棒となった話であって見事なシナリオを書いてくれた脚本家の方最後の担当。ユウスケがクウガにならずG3-Xを装着し続けるのにはちゃんと意味があって、憧れでもあったあねさんと似た八代の思いと笑顔を守る為にユウスケが考えたことなんだよな。それを八代が書いたショウイチ宛の手紙を読んだ士がそれをわかったうえで彼なりにユウスケと同じ八代の笑顔を守るためにショウイチを守ることにしているというのがうまい。というより人間味が出てきてる。だからこそショウイチがアギトの世界で「仮面ライダーになってしまった男=ギルス」から「仮面ライダーとなった男=アギト」へその力を進化させることが出来て、前後編として描くというディケイドの物語上の制約をうまく活かしてアレンジしていると同時に1年という長い期間で描いた仮面ライダーの物語をまとめるということをしているんですよね。というかマシントルネイダースライダーモードちゃんと残ってたのね。数えるくらいしか使っていないのにちゃんとG3-Xを乗せたり、フィニッシュがスライダーモードの加速を使って叩き斬るというスライダーモードinストームフォームのネタをやってくれたのが嬉しい。
 そして電王篇。というより超電王とのつながりを出す為のもので実質仮面ライダー電王の中のディケイドと言うような話。もっと分かりやすく言えばクライマックス刑事(それは言いすぎ)。というかほとんどの劇中音楽電王のものを使ってます。佐藤健中村優一のスケジュールの都合で確実に呼べないために二人を出さず、イマジンだけで持たせるという感じでもあるが、靖子にゃんが書いた本人なりになんとか壊してくれました。そのためこの2週間は丸々1時間靖子にゃんワールドでした。それにしてもウラ・キン・リュウが士と夏海に憑依するとは思わなかった。ウラは二人ともエロいし、キンは二人とも動きにくい着物だし、リュウは二人とも方向性が違うしで大笑いでした。なんだよ、R士の似非ラッパーなスタイルとR夏海の懐かしいよーなシノラールックは。というか今回前半の戦闘はディエンドVSソードフォームとディケイドアギトVSロッドフォームは高岩さんVS永徳さんなんですが… そしてちらりと鬼が出てた。けど戦闘中なので気づいても動けないという内容。そしてお馴染みのデンライナー登場と共にコハナ・ナオミ・オーナー登場。ちなみに書いてないけどモモは時間の歪みのせいで実態を保てないだけじゃなく自分の姿を思い出せず、良太郎が幸太郎と歪みの原因を調べているのでつながりが弱まっている状態で暴れつつM士からMユウスケにそしてバ海東がそれにかこつけてFFRデンオウデンライナーデンライナーを手に入れるというふうにしようとしていた模様。普通にデンライナーに乗っていたらオーナーの乗車拒否確定だからしょうがないか。基本電王の物語として動いているようだけど、今回士が破壊したのは「自分の持つ本来の電王の力」というのだった。記憶が時間を作る設定の電王にとって考えると過去の記憶がない士がその本質に触れたことで力を変化させてFFRデンオウモモタロスになるというのは考え方によってはあり。でも、これって実際パワーダウンしてますけどね。そして久々にユウスケがクウガに変身したと思ったら実態を取り戻したモモにモーション再現したエフェクト無しのマイティキックを喰らわせたまま会話を続けるなよ。そしてそのままクウガゴウラムを使ったかと思えばFAR電王で一気にギャグになると同時に超電王でユウスケがいない理由作りをしやがった。というかノリは電王なのにこれが一番ひでぇ!!と思ってしまった。実際予告でもやってたけどさぁ。そして最後に良太郎と幸太郎が戻ってきたかと思ったら異変が起こって4タロス行方不明で超電王へ突入したまま士達はカブトの世界へ。というか東京タワーと天をさす指だけでものすごく分かりやすいわ。と思った途端にジークが現れ結局士達も移動途中で戻るはめになった。そして次回は皆さんお待ちかねクロックアップVSファイズアクセルの超高速対決。ちなみに東映公式によるとクロックアップシーンはカブト本編と1話で使われたものとは違い更に改良を加えたものになるらしいです。

仮面ライダー電王&ディケイドNEWジェネレーション鬼ヶ島の戦艦

 えーネタバレながら反転しても普通にはてなの機能で見れるものもあるのでこのまま書きます。劇場版俺、誕生と対になると言ってもいい過去の侑斗が経験をして成長して戻ってくる話でした。デンライナーのっとりを今回は完全ギャグに変えていてめちゃくちゃ笑いをかみ殺してました。というか、駅長いたのかよ!!戦闘はやはりいつもの電王らしさ爆発でした。それにしても本当にバ海東はなにしに出てきたんだ。あいつの場合友情出演の間違いでしょ、マジで。それくらい出番少ないですから。実際3,4カットくらいだし。これでスタッフロールうえから数えたほうが速いっておかしいよ。アンチとかじゃなくて本当にそう思いました。そして超クライマックスフォームは普通に4タロスがてんこ盛りやろうとしてウイングフォームに入ったら出来ちゃったというもの。ちなみにジークがいるおかげでめちゃくちゃ狭いらしい。そしてモモがついに電ライダーキックを披露しました。でもそのシーンはカブトと伊東慎さんが憑依したかのような3連撃でした。そして7月にもまたなんか動きがあるらしいですが、本当に高岩さん・永徳さん、お体に気をつけてください…